必要なのは少しのやる気と中綴じホッチキス。

今後作りたい本について色々と構想中。

漫画にしろ画集にしろ、皆さんはどうやってページの構成(順番やレイアウト)を考えたり、完成形をイメージしたりするんでしょうか。
PCのフォルダやお絵かきソフトで管理したりする方も多いとは思いますが、私はめちゃくちゃアナログです。

とにかく、本の形を作ってしまえっていう。

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入れたい内容を箇条書きして大体のページ数が決まったら、適当なコピー用紙で実際の大きさとページ数を再現した本を作ります。
(頂きもののコポーちゃんとフクロウ…押すなよ!?押すなよ!?ってコントに見えてきますが、良い子はホッチキスの周りで遊ばないでね。)

ご存知の方も多いでしょうが、この中綴じホッチキス、とても重宝しております。
中綴じとは、重ねた紙のど真ん中にホッチキスを留めて紙を半分に折るとあら不思議!私たち、本になってる〜!?っていうアレです(説明が雑)
A4サイズの紙を2枚重ねて中綴じすれば、表・裏表紙含めて8ページのA5の本ができるわけです。

そんなわけで、今回はぼんやり構想を練りながら、無謀にもB5サイズの中綴じ本をB5のコピー用紙で作ってみました。

2枚の紙を3ヶ所程無理やりマスキングテープで貼り合わせ、なんちゃってB4サイズになった紙を重ねていざホッチキス。

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この「ホッチくる」、普段は普通のホッチキスとして使えるのが素晴らしい。
中綴じしたいときだけグレーの部分をくるっと回転させると、針の向きが変わって簡単に中綴じができます。

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真ん中のページを開くとこうなります。
よく授業中にこういう中綴じ本のホッチキス部分をペンでグリグリやって遊んでました。
まあそんなことはどうでも良くて、とにかくこれで不恰好ながらもB5本の形にはなりましたね。
マステが気になるといえば気になるのですが、あくまで大体のイメージをシャープペンで描き込むだけの本なので個人的には良いかなと。
ページの隅にページ数を書き込んで、箇条書きのアイディアと照らし合わせながらざっくりと「ここはあとがき」とか書き込んでいきます。

この作業、決して全ての人に必要というわけでは無いと思います。
ある程度中身が出来てから、それを印刷していわゆるコピー本にして確認する…というパターンもありますし(私は両方やります)。
ただ本の形を作ってから取り掛かると、

・実際のサイズでレイアウトを考えた方がイメージが掴みやすい

・ページをめくるアクションも含めてテンポを意識できる

・それっぽい形になることでテンションが上がる、あるいはハードルが下がる


というメリットがあるので、私はこの作業が好きです。

特に、一番最後!
一冊本を作るなんて途方も無いことに感じてしまいますが(初心者なので特に…)、ここまでくればかなり現実味を帯びてきてワクワクしてきます。
「学園ツェーレ」の時なんて、外に持ち出して隠れてこっそり読んだりしてました。
(描いてる本人は正座して集中して読むような情熱で描いてますが、読む側は必ずしもそうじゃないので、違う状況で読んでみると分かりにくい部分に気付いたりすることもあります。そういう意味でもオススメ。)

ただ、「何回も同じような作業(これにレイアウト描いて更にラフ描いて清書して…みたいな)をすると飽きて嫌になる」「めちゃくちゃ長編で手間もかかるし中綴じが難しい」という方には不向きかもしれません…

とにかく、何か作りたいけど重い腰が上がらない…という方はまず中綴じホッチキスを買ってみてください。
そしてコピー用紙でも、なんならチラシでも良いので本の形にしてみたら良いと思います。

いつかその気になって、それが素敵な薄い本に変身するかもしれません。