Kindle Oasisを1年使ってみた。

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昨年の今頃の時期に、電子書籍用端末Kindle Oasisを買ったわたくし。

その時の記事に、「使ってみた感想とか、またそのうち書きたいと思います。」と書いておきながら、その後全く触れていなかったことを思い出しました。

書く書く詐欺がお家芸になりつつあるのでやべぇなと反省したのと、最近(今更)「Kindle買って良かったなぁ~」と思うことが増えたので、ここらでひとつ1年間使って感じたことなどを書いてみたいと思います。

 

 

野々蘭の読書スタイルについて

読書スタイルなんていうとカッコよく聞こえますが、要するに、どんなタイプの人間が買ったのかという部分が分からなければ参考にならないと思うので、一応説明しておきます。

ざっくりまとめるとこんな感じ。

  • 基本はビジネス本、実用書、ノンフィクションなどをインプットの為に読みたい人。楽しむためのエッセイ、小説はたまに。
  • いわゆる「本の虫」「活字中毒」みたいな読書家タイプではない。でも色んな本を読んでみたいので、読書習慣をつけたいな~という気持ちで購入。
  • 一番の購入理由は「本の収納に困ってきたから」と、「部屋に入った人に見られたくない本を読みたいから」(笑)
  • 正直買う前は「紙の本が好き派」で、使いこなせるか不安だった。

 

買って良かったと思ったこと

冒頭でも言いましたが、結論からすると「買って良かった」と思っています。

主な理由は以下のとおり。

 

1.「併読」という読書スタイルが身に付いた

それまでは、「1冊の本を読み終えなければ次の本にいってはいけない」という、誰に言われたわけでもない謎の固定観念に縛られていました。

そのため、例え通勤中などに本を持っていても、「今読んでる本は内容が重いから、なんか気分じゃないな。」と思うと、結局本に手を出さずSNSを見たりとなかなか読書習慣が身に付きませんでした(意外とそういう方っているのでは?と思うのですが、私だけでしょうか…)。

しかし、Kindleは一台あれば、その中にDLしてある複数の本から、気分や状況によって読む本を選ぶことができます。

よく考えてみれば、音楽ってその時の気分や状況で聞く曲を選んだりしますよね。

「掃除を頑張りたいからアップテンポな曲にしよう」とか、「夜だしゆったりしたオシャレな曲を聞きたい」とか、「今描いてる絵のキャラのイメソンを聞こう」とか(最後のはオタクだけだろ)。

本もそうすれば良かったんだなぁということに、やっと最近気が付きました。

エネルギーがある時や勉強するモチベが高いときは、多少難しい本や情報量が多い本でも読める。

血なまぐさい歴史の本を読むことで好奇心に火をつけることもあれば、寝る前にそんなもん読んだら悪夢見るわ!と、芸人さんのエッセイを読んでクスっと笑ったりすることもあるわけです。

特に外出先には何冊も持っていくわけにはいかないので、Kindle一つで今の気分にあった本を選べるのはとても良いなと思っています。

 

2.思ったより充電の心配がなかった

電子書籍スマホで良い」という声もありますが、個人的には別で買って良かったと思っています。

理由は画面の大きさだったりブルーライトが抑えてあったり(※Kindleの場合)複数ありますが、私は何より充電の点で、スマホと分けた方が安心して使えるなと感じました。

そもそも私みたいに空き時間に読みたい、くらいの人であれば、一度の充電でかなり持ちます(体感的な意見なので具体的にどれくらい、とは言いづらいのですが…)。

外出先で、あまり充電残量を気にせずにいられるのは嬉しいです。

 

3.DLすればすぐに読める

 何を当たり前なことをって言われそうですが、「この本が読みたい!」という熱(欲?)が高まっているときに、「書店に行けるのは週末か…」とか、「今日ネットで注文したら届くのは明後日くらいかな?」と思うと、ちょっとうずうずしてしまいますよね(笑)

電子書籍全般の利点として、やはり読みたいときにすぐ読める、というのは大きいと思います。

 

4.ページ送りボタンが地味にありがたい

Oasisの特徴として、片手持ちでページを進めたり戻したりできるボタンがついています。本来は画面をタップしてページを変えるわけですが、押す範囲によって違う反応をしてしまったり、持ち手と逆の手がふさがってるとやりづらかったりするわけで、このボタンは重宝しています。

 

気になったところ(デメリット)

 1.ぶっちゃけ操作性に不満はある

これは買う前にレビューなどを見て気になっていたのですが、「反応が悪い」と感じるところは結構あります。

例えば、気に入った文にマーカーでラインを引くようにしてメモできるのですが、長押しタップしても反応してくれなかったり、思った場所と違うところが反応したりしてイライラすることもしばしば。

スマホのサクサク感に慣れてしまうと、もうちょっと何とかならないかと思っていまいます。

人によっては操作性のイライラは結構なネックになるかもしれませんが、私は「まあそういうとこもあるよね~」と割り切って(開き直って?)Kindleちゃんとお付き合いしている状況です。

 

2.向いている本とそうでない本がある

アプリやFireで読む場合は別として、この端末はモノクロ表示オンリーです。

そうなると、ビジュアル重視の本やカラフルな本は残念ながら向いていません。

また、細かい図解や表が出てくる本なども、拡大が上手くいかず読みづらいことがあります。

kindleの試し読みで面白くて買ったら、後でかなり図や細かい表が出てきて「これは紙の本で買うべきだった…」と思うこともあるので、一度も実物を見たことがない本を買うときは賭けになることも。

要するに、本によって「紙で買う」「電子書籍で買う」と使い分けるのが良い、というのが今の私の結論です。

 

3.全体を把握しづらい

紙の本ならペラペラっとしながら見たい部分を探したり、目次と他のページを行き来したりしやすいですが、電子書籍ではそれが難しいです。

「この項目を読みたい」という明確な探し方だったら、目次からとんだり、ブックマークしたところにとべば良い。ただ、全体をペラペラすることで視覚的に流れを掴んだり、アイディアなどピンとくるものを探したり…という使い方には、紙の本が合っていると思います。

4.そもそも電子書籍化されていない本がある

最近の本やベストセラーはともかく、たまに「これはKindleの方で買おう」と思った本が電子書籍化されていなくてガッカリすることがあります。

端末さえ買えば、これからは全部電子書籍で読めるぞ!というわけにはいかないので、やはり紙の本と両方買うスタイルでいくしかなさそうです。

 

まとめ

以上が、私がKindle Oasisを1年使って感じたことです。

まとめると…

  • 複数の本を併読するタイプの人にはおすすめ
  • 本によって、紙のものと電子書籍で使い分ける必要がある
  • 読書が楽しくなったので個人的には買って良かった

といった感じです。

細かいスペックや端末ごとの比較については、私よりもガジェット系のブログを読んだ方がためになると思います。

ただ、私と似たような読書スタイルの方や、ガジェットオタクじゃないけどKindleが気になる…という方に少しでも参考になれば幸いです。

 

そして最後に。

これだけKindle電子書籍買って良かったー!と言っている私ではありますが、皆さんにお伝えしたいことがございます。

 

本屋さんはいいぞ。

 

家に便利なコーヒーマシンがあっても、カフェでお茶したいじゃない。

紙の本の良さ、リアル書店の楽しさは絶対に忘れてはいけない。

そんな感じで、本日もお付き合いいただきありがとうございました。